整体の現場にいると、首・肩のコリと腰痛を訴える方が大変多くいらっしゃいます。
首は頭と体幹を結ぶ重要なバイパスです。ここに辛さがあると、体や精神に大きなダメージとなって現れます。
ですから皆さん我々のところに救いを求めてやってくるのですよね!!
今回は、首のコリと疲れの関係を紐解いていきます。
なぜ首のコリはこんなに辛いのか?
首のコリは、現代人が抱える身近な悩みのひとつですよね!!
首には脳からつながる大きな神経が通り、血液を多く必要とする脳に血液を届ける太い血管が通っています。
首はとても重要な部位であり、急所と言える場所です。
人の体は重要な部分を守るために、その部分は敏感になっています。
首のコリは、人体生存の危機と言うことでもあるわけで、そこで体はシグナルとして痛みやコリを発信するのです。
ですから首のコリは、辛く感じるわけです。
首のコリが疲れの原因となるメカニズム
人はコリや痛みが続いてしまうと、疲労として警告を出し休ませようとします。
では体の中ではどういうことが起きているかを解説します。
- 筋肉の緊張と血行不良: 長時間同じ姿勢や悪い姿勢を続けると、首の筋肉が緊張し、血行が悪くなります。これにより疲労物質が溜まり、痛みやこりを感じます。
- 神経の圧迫: 緊張した筋肉が神経を圧迫することで、頭痛や肩こり、しびれなどの症状を引き起こすことがあります。
- 自律神経の乱れ: 首のコリは、自律神経のバランスを崩す原因にもなります。不眠やイライラ、集中力の低下といった症状が現れることがあります。
首コリを悪化させる原因
現代人の生活自体が、首のコリを作るもとになっています。
私たちの生活の中で、首のコリを作っていることを上げてみます。
- 長時間同じ姿勢: デスクワークやスマホの長時間使用など、同じ姿勢を長時間続けると、首の筋肉が常に緊張状態になりがちです。
- 運動不足: 運動不足は筋肉の柔軟性を低下させ、血行不良を引き起こしやすくなります。
- ストレス: ストレスは筋肉を緊張させ、血行を悪くする原因となります。
- 睡眠不足: 睡眠不足は身体の回復を妨げ、筋肉の疲労を蓄積させます。
首コリを改善する対策
首コリの対策は、簡単なことの積み重ねで、解消できます。
- ストレッチ: 首や肩の筋肉を伸ばすストレッチを定期的に行いましょう。(理想はデスクワーク中30分に一度です。でも気が付いた時でも十分効果を感じられます)
- 姿勢の改善: 猫背など、悪い姿勢を意識的に改善しましょう。頭が背骨に乗った状態に近いと、首周りの筋肉はあまり使われませから、疲労は軽減されます。
- 適度な運動: ウォーキングやヨガなど、全身運動を取り入れましょう。全身運動は血行を良くし、良い気分転換になります。
- リラックス: 温浴やアロマテラピーなど、リラックスできる時間を作りましょう。リラックスすると筋肉は自然とほぐれてきます。
- マッサージ: プロのマッサージを受けるか、セルフマッサージを取り入れましょう。ちょっと手前味噌ですが、時には他人の手も重要です。
日常生活でできること
- 定期的な休憩: 長時間同じ姿勢で作業する場合は、こまめに休憩を取り、首をゆっくりと動かしましょう。
- 目の疲れを解消: 目の疲れは首のコリを悪化させることがあります。目を休ませるようにしましょう。
- 枕の見直し: 高すぎる枕や硬すぎる枕は、首に負担をかけます。自分に合った枕を選びましょう。
- 栄養バランスの改善: ビタミンやミネラルをバランスよく摂取しましょう。
まとめ
首のコリは、放置しておくと様々な不調を引き起こす可能性があります。日頃からストレッチや姿勢に気をつけ、規則正しい生活を送ることが大切です。それでも改善しない場合は、専門医に相談しましょう。
【注意】 この記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。症状が続く場合は、必ず医師にご相談ください。
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